ちょうど1年前の7月にアニメ1期を見始めて。
じっくり楽しみたい vs 早く続きを見たい のジレンマに本気で悩みながらも、アニメ4期まで一気に見て、原作も最後まで読み終えたのが今年の7月。
あっという間の1年でした。
はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜
実は、まだ原作を読み終わって寂しすぎて実感がなさすぎて、なんならまだ終わってないとか思ってる。
けど、日々を過ごす中でふと
「あれ、ハイキュー終わっちゃったんだっけ……」
なんて思い出して、つぅんってなってます。
なんという喪失感。心にぽっかりと開いた穴。
記憶を消してもう一度最初から見たい読みたい。
黒尾さんのこのセリフを読んだ瞬間、10番とか9番とかの意味かなって思ってざわざわしてしまう自分の脳みそをどうにかしたい。
<英辞郎 on the WEB より>
いやー正直決勝まで行くのかなって思ってたからびっくりでした。
45巻で終わりってことを知りながら読んでたので、「あれ、あと4巻しかないけど足りる? あれ??」って思いながら読んでたらまさかの! で。
がっかりしてない日向
あんま がっかりしてない
も~~~~~これ!!!
ハイキュー!!のドデカイシーンTOP3に入るよね。
なんかうまく表現できない、感動とは違うでも心の奥底でズンッと響く感じ。
すごいいいよなぁ。この、いつの間にか日向は「自分のバレー」をやっていたんだよねっていう。
そしてずーーっと気になっていた小さな巨人!
私も少年のような心でずーっとキラキラ楽しみにしていたもんですよ。
どんな人なのかな。今どんなプレーしてるのかなって。
えー! 結構あっけない! ってなったけど、けど実際はそんなもんだよなぁって。
「世界は平等じゃなくて、平等だ」
の意味が実は最初わからなくて。
The world is not equal, but equal.
かと思って、どんな頓智? 哲学? と。
「世界は、平等でないって面で、平等だ」ってことですねきっとたぶん。
呪術廻戦の「不平等な現実のみが平等に与えられている」
と似た文法ですね。きっとたぶん。
スガさんは最後までスガさんだった
最後、旭さんにオープンあげられてよかったね。あんなに気持ちいい綺麗なオープン。
伊達工戦のあの時からをまたばーっと思い返してみたり。
感動したよ。最後の最後まで感動したよ。ありがとう。
ツッキーが抜ける局面で、山口を入れてって言いに行く姿。
ハイキュー!!の世界ではそんなことないことかもしれないけど、試合中に呼ばれてもないのにコーチのとこ行って提言しにいくって中々できないこと。でも彼は行くんだ。最後の最後までチームのために。
そして試合後の影山への言葉。
もーーー! この人は! 最後の最後まで! 人のことを想える人なんだ!!
あーーーーもーーーーー。
好き。
心に響いた名ゼリフたち
今日敗者の君たちよ 明日は何者になる?
試合は負けたら終わり。けど、その後は、人生は続いていくじゃん。
今日は負けたけど。で、明日は、明日からはどう過ごすの? っていうね。
負けは今の力の認識であっても 弱さの証明ではない
負け=弱い、じゃない。
負け=自分はダメだった、じゃない。
限界を超えるんじゃなく 限界値を上げていこう
限界を超えて無理して頑張っても、いっときは良くても、ずっとは続かないよね。
淡々と限界値を上げていくのが、大切なのかなーなんて。
あっだめだっリアルの自分が今何に迷い生きているのかが、このセリフ列挙で如実に現れててちょっと恥ずかしい。
今がダメだからって、1回やってみてダメだったからって、全部がダメってことじゃないよね。
うん。めげずに頑張ろう。
人生を歩み続ける勇気をくれる漫画。それがハイキュー!!
海外編
避けていてもチラチラ入ってきてしまう今後のストーリーで、高校卒業後に実業団に入ることととか知っちゃってたんですよね。
けど、この日向がブラジルでビーチバレーするって話は完全に初耳で。
リオ??! って度肝抜かれつつ、海外編はすんげーワクワクしながら読みました。
日向とビーチバレーってめちゃめちゃ合いますよね。太陽が本当似合う!
海外にいて馴染んでいても、ふとした時に日本を感じるのとか、染み渡る。
財布を、しかも妹からもらったものをスラれたとか。たぶん日本でだったらなんてことなくはないけど、まぁでも「どんまい」で済むことが、この海外で一人で心細くとも生きてる中でさ。もう猛烈なダメージだよね。
そんな物悲しい時に見知った人、同じ故郷の日本の人に会うってので頼もしく救われた感じになるの。この及川さんが出てきた時の安堵感半端ない。
仲良く?ビーチバレーの試合やってるのとかいいよね!
初めダサダサにずっ転んでいたのにすぐに綺麗なトスあげてくるとか及川さんさすがすぎてカッコ良すぎる。
海外での日向の部屋。烏野のジャージあるのがめっちゃいいよね。
海で瞑想する姿とか本棚に並ぶ栄養学の本とかさ。もう完全にアスリートだよね。
バレーをやるために、語学の勉強もして。
鬼の目にも金棒とかやってたあの子はどこに行ったのだと感慨深くなる。
数年後編
バレー組たちは、オールスターって感じでめちゃくちゃ熱いよね。高校時代戦った各チームの強い選手が勢揃いで、あの時敵同士たったメンバーが、味方同士だったメンバーが同じチームで違うチームで戦うとかめっちゃ燃える。
影山と日向、
一番最初の頃、大地さんに「中学ではネットを挟んで敵同士だったけれど、今は同じネットのこっち側なんだから〜」みたいな話をされていて、
そこからまたネットを挟んだ敵同士になったり世界大会の時はまた同じチームメイト同士になったり。
しかしカタカナ弱すぎてチーム名が覚えられない。
結局、最後まで「えっとなんだっけ……シュテルンビルト……」ってなってましたすみません。
俺の左手(ギフト)を守ってくれて ありがとう
がまた響いた名言。
人と違っているだとか、直せと言われることだとか、一見「劣っていること」に見えるでもそれはギフトなんだよっていう。
それを生かせることに巡り会えたのもまたギフトだけれども。
みんなの進路
西谷がカジキ釣り職人っていうか、旅人になっているのがいい。
それを知る前は、てっきりバレー続けてるんだろうなーなんて思ったけど、
らしいっちゃらしいなーなんて。
だって烏野に来た理由も「女子の制服が可愛かったから」だもんね。
きっと「ここまでバレー続けてきたから」とかじゃなくて、その時その時の自分の思うままで生きていってるんだろうなっていう。いいな。
それにしても北極で現地集合っていうぶっ飛び案とそれを了承して実現させる旭さんの行動力ってか二人のこの関係性がいいよね。
しかしそこからエジプトへってどういうルートで世界を巡ってるんだ。
エジプトいいなー行きたいなー。
安宿を巡りながら「二人もこんなところに泊まったのだろうか」と思いを馳せながら眠りたい。
リオデジャネイロにも行きたい!
どっか適当な海辺のビーチバレーやってるとこに訪れては
「日向もこんなとこでビーチバレーやったんだなー!」
っていうゆるい聖地巡礼をまたしたいです。
ところで、みんなの就職先。
大地さん:警察官 ← むっちゃわかる
スガさん:小学校の先生 ← むっちゃわかる
旭さん :東京でアパレルデザイナー ← ?!
が正直な感想です。
だって進学しないって言ってたからてっきり地元の企業とかに就職してると思ってたのに!
いつの間にそんなハイカラな感じに。
あと、縁下が理学療法士で、岩泉さんがアスレティックトレーナーとかも、わかるわかる!! って感じ!
なんかいいよね、この人達は人を診る側があってるよねわかるわかる感!
あと個人的にKODUKENの生活がめっちゃいいなって憧れます。日本家屋とおこた。
でも西谷みたいに世界を周るのもいいなぁー。
生き方とか生き様がかっこいいなーってキラキラ憧れるのは西谷で、でも実際自分がやってて落ち着くだろうなって憧れるのはKODUKENな生活。
世界を巡りきった後に、日本帰ってきておこたかな。
ハイキューも人生だったなって
某アニメが「人生」と称えられておりますが、私はそこにハイキュー!! もそっと付け足したい。
日向たちが高校生の頃の"現在"から数年後が描かれて、それぞれがどう歩んでいるかって。
”それぞれ各々”なんだよね。「こうでなきゃいけない」なんてない。
宮兄弟の喧嘩のシーンのがまさにで、バレーやってたから強いからってバレー続けなきゃいけないわけでもないし、バレー続けていることが偉いわけでもすごいわけでもない。
「すごいが否か」とかではなく、ましてや周りの期待で決めるものでもなく、"それぞれ"が"各々"の道を決めて行くんだよね。
北さんのこの最後のセリフ。
どや俺の仲間 皆すごいやろ
って、これがすべてだと思うのですよ。
試合に勝つとかバレーを続けているとか。
そういうのじゃなくても、「すごい」んだよなって。
なんか、ハイキュー!!はバレー漫画だけどバレーを超えた人生俯瞰のことも描いてくれている感じですよね。
あーーーー本当にいい話だった。
現実世界の”その後” 〜突如ぶっ込む自分語り〜
運動超苦手でスポーツマン精神がカケラもない私。
KODUKENのインドア生活に憧れるくらいですからね。
そんな私ですが、なんと中高6年間バレー部に所属していました。
これがなかなか、いい成績もいい思い出も残せずで、卒業後数年間は本気で引きずってました。
バレー関連に触れられないのはもちろん、アニメや漫画でも部活ものやスポ根ものはまったく受け付けられず、で。
なんなら「あぁ、こんなに楽しい『部活』も世の中にはあるんだ……」ってなっちゃって、『けいおん!』すらも見られない、みたいな。
卒業後うん十年経ち、流石に耐性がついてきて部活ものも楽しんで見られるようになってきた頃。
ある日「見てみるか」となんの気なしに、けれど半ば意を決してハイキュー!! を視聴。そしてどハマり。
あーーーーめっちゃかっこいい。
ボールの芯に手があたってゾクゾクする感じ。あった。あったなって。
途切れそう、途切れそう、ってなる中をギリギリで繋いでいく感じ。
あーーーーー。そうだ。
バレーって楽しかったんだ。
スパイカーもセッターもやったことがあるもんで、
まさに「ボール来た!」ってなる感じとか、それがうまいこと手にあたって全力で打ちこんだ時の高揚感とか。
自分の指から離れていったボールが綺麗な弧を描くトスとなった時の気持ちよさだとか。
忘れてたけど、ちゃんとバレー好きだったんだなぁって。
部活内でも楽しいことってあったんだなぁって。
万年一回戦負けで、常に負けても仕方ないよなぁってなる、まさに池尻のような部活人生であったけれど、
まさにこの回で、そんな私でもバレーやってました、バレー好きですって言っていいのかなぁなんて。
大会の1回戦で負けて去っていく何千の選手の中に、私もいたんだよなぁと。
なんか、このわだかまりを消し去って、バレーの楽しさを思い出させてくれたこの作品に、本当に感謝なのです。
そんな中、ある日古舘さんのWikipedia見ていたらこんな一文があり。
中学・高校時代はバレーボールに熱中していたが、良い成績を残せず未練が残っていた。そのため、漫画家を目指すと同時にバレーボール漫画を描くことを目標としていた。Wikipediaより
って。 これにもう衝撃を受けて。
片や未練を糧に作品をつくりだし、大勢の人に感動を与えている人。
片や未練を引きずり鬱々とした日々を惰性で生きている人間。
もう古舘さんめちゃくちゃカッコいいなって思うと同時に、
自分はめちゃくちゃカッコ悪いなって。
なんかそれで、「あぁ、私ももう一度頑張りたい!!」って思えて、なんか色々動き出せてみたり。
今日敗者の君たちよ 明日は何者になる?
が、まさに響く。
今まで、もう自分は駄目なんだってグーたらだったけれど、今日から明日から、どうにでも変えられる。
自分で自分を「すごいやろ」って肯定できるような生き方をしていきたい。
ハイキュー!! のキャラたちを見ていると「みんなカッコいいなぁ」って奮い立たせられる。
自分もこんな風にカッコよくありたい。
そんな感じ。
自分語り終わりっ。
へし折られた二大推しカップル
原作を最後まで読んで何が一番驚愕したかって
スガキヨ
龍ちゃん叶歌ちゃん
という自分の中の2大推しカップルがへし折られたこと。
あああああええええええっっぅtぅ
田中さんと潔子さん?!?!
何がいつどうなって何があったの!!
いや確かに春高の最後の試合の後、荷物持ちますよのシーンとかちょっと雰囲気あれだなって思ってたんですよ!
その前も潔子さんが「田中はいつでも大丈夫ですよ」みたいなこと言ってたりとか!!
でも! でもさぁ!
あの!!! おててにぎにぎはなんだったの!!
マリア様だったの!!??
「結婚の予定はない」とか言いつつ、するんでしょニヤニヤ ってしてたのに!
なんなら部のみんなに内緒で付き合ってるんでしょ妄想とかもしまくってたのに!
Googleの検索予測に出てきたこれらの言葉も、
「あーなるほど、白鳥沢戦でのことねはいはい」って思いつつ、
内心、
「あらやだ!! 最終回で結婚するの?!
やだ!!!(歓喜)」
ってしまくってたのに!!!
スガさんも必死で潔子さんの匂いを守っていたのにぃ!!
な ん だ っ た の あ れ は!!
今年は失恋しちゃった叶歌ちゃんだけども、翌年の春高でバレーも心も強くなった姿に龍ちゃんが思わず心奪われるとかって展開ないかなニヤニヤ って期待してたのに!
あああああああああ無情! 無慈悲!
ついさっき「周りの期待とかでなく自分で決めた自分の道を進むのがすごいこと!」なんてドヤ顔で書いてしまっていましたが、
もうこの2大カップルにはめっっっっちゃ勝手に期待してましたもんね。
でもね、いいんです。いいんです。
だって、だって、ご覧になりました?
田中さんの隣に立つ潔子さん、めっちゃ幸せそうな顔して笑ってたんだもの……。
その笑顔があるのなら、私は十分です——。
まとめ
そんなこんなで本当にいろんな意味で楽しませてくれたハイキュー!!
終わってしまったことは悲しかったけど、本当にいい作品だったなーと。
アニメがまだ5期6期とあるはずだから、それを楽しみに今後も生きてまいります!