「今日のアニメはなっに見ようかな〜」とアマゾンプライムうろうろしていたらふと見つけたこちら。
見放題が終了?! の、デジモン?! え、映画??
そう、私はこの日この時まで『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』という映画が放映されていたことすら認知していなかったのでした。
1999年のあの頃
日曜日の朝(たしか)。
放送クールとかの概念がまだなかったため、いつものように楽しいアニメを見ようとつけたら突然始まったアニメ。
ポケモンも好きだったから、こっちのモンも可愛い〜! とすぐに魅せられてハマる。
太一たちと同世代だったのもあって、子供たちが冒険している様がすごく楽しかったな〜。
続く02もハマり、「タケルがデカくなってる〜!」って驚いたり「太一たちが大人(中学生)になってる〜!」って驚いたり。
その後のテイマーズもフロンティアも、確か最初は見たんですが途中からあんまりな〜と思って見なくなってしまいました。
いっさい見ていない『デジモンアドベンチャー tri.』
あれから何年経ったでしょうか。
あんなに世界の中心だったデジモンだったのに、いつしか離れ、いつしか忘れ。
そんな中突然入ってきた映画の知らせ!
……なのに、当時やっぱり忙しいからだのなんだので、見に行かなかったんですよね。
続き物だったのもあり、気づいた頃には2章だか3章だかで、途中から見るのもな〜なんて。
しかも、ネットでチラッと見かける評判があまりよくないっぽいってのもあって、わざわざ映画館行くまではな〜って。
全部DVD出てから見るかーなんて思っておりました。
それも、たぶん出揃って早数年。
「そのうち」と思っている間にもうずっと見ずにおりました。
「懐かしいな〜見たいな」っていう思いはもちろんあったんですよ。
でもね、「そのうちでいいか」ってなっちゃう、この悲しさ。
大人になるにつれて、あんなにも世界の大部分を占めていたアニメや漫画が他の「大切なコト」に追いやられ、隅に追いやられ。一回読んだ漫画も「これ読んだっけ?」ってわからなくなってて。昔は、漫画の発売日を基準に生きるくらい、それを楽しみに糧にしていたのに、今はいつの間にか発売されてたり。
— naota (@ka_naota) 2021年12月8日
そこに突如舞い込んできたラスエボ!!
本編を見て気づいたけど、CMは見てた気がする。
けど、tri.の一連かなぁと思って気に留めてなかったんですよね。
アマプラのあらすじ見るとこれ単体で見られそう。
なにより終了間近だし!!
ってここにこれが理由に入るあたりが、ゆるおたなんだよな〜。
『デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆』感想
冒頭のボレロとか。
Butter-Flyとか進化のシーンとか曲とか。
おおぉぉぉ〜〜!! と懐かしさ込み上げるシーンはあったのですが、他本編は、すーっと見てしまいました。
日を分けて家事の隙間に見ちゃったからかなぁ。
あと、思いっきり大人の目線で見てしまって、辛かった。
未来に広がる無限の選択肢なんて、もう……もうっ……(えぐっっ)
って感じで見ちゃったので。あぁ。もう。ダメですね。
同年代だったあの頃、から、物語では10年後の話なわけですが、みんなまだ大学生っていう。もうこちとら大学生ですら輝かしく若かりしあの頃なんですよ。ピッチピチ。
進路どうしよう……って悩んだり、仲間と疎遠になったりするもんだよ……って切なくなったりそんな日々も、もう遥か彼方。
私はもうとっくに「アグモン」たちとお別れしちゃったのだよなーって。
とてもセンチになりました。
あと、ゲンナイさんが誰かわからず、あ〜! そんな人いたようないないような!
って感じで、結局あの人なんだったの?
そうやって別のことが気になって、童心に戻りきれなかったというか。
意識不明のみんながいる世界で、こんな世界で生きてちゃダメだー!
宿命は変えられなくても、運命は変えられるー!
とかも響かず。
むしろ、
なんで?! なんでダメなの?! 思い出の中に浸って生きてたっていいじゃん!
って思う始末。
疲れてんのかな、私。
そんな感じで、すーっと見てしまったのですが、
最後の別れのシーン。
太一、おっきくなったね
で、やられた。
んあああああぁぁぁぁぁぁぁぁ(泣)
もうダメなんだってぇ。
この、あとちょっとで別れがやってくるってわかってる状況での、その直前の静かな時間がすごく苦手。大ヒットしちゃうから。
あ〜やばいやばいって堪えていた中での、この一言ですよ。
ああああああああああ(泣)
太一も、私も、あの頃デジモンを見ていた子供たちも、みんなおっきくなったんだよねぇって。
みんなそれぞれ、大人になってどんな人生を歩んでいるのかなぁ。
変わってしまったこともたくさんあるし、変わらないこともたくさんあるはずだし。
私も、もうあの頃のように童心には返れなかったけど、見終わった後にこうやって何時間も余韻に浸っていられるくらいの想いはあったなぁって。
あんなに熱狂した日々は、もうあの純粋な熱は取り戻せないんだろうなぁって思いつつも、心の奥底にでも、片隅にでも、「大切なもの」としてちゃんとそこにあるのが、いいなぁって。もみくちゃに生きる日々の中の、ほんの隙間の余暇にちゃんとアニメや漫画がある。いてくれてる。それが嬉しい。
— naota (@ka_naota) 2021年12月8日
ストーリー以外の話
いやしかし、絵が綺麗! 動きが綺麗!
今のアニメ! って感じだけどちゃんとデジモン!! って感じで!!
ヤマトがかっこ良すぎてやばくないですか?!(語彙)
顔もイケメン!
姿いでたちもイケメン!
言動もイケメン!
バイクもイケメン!
とイケメンのフル装備。
あ〜〜〜! バイクかっこい〜〜!
20年前も「きゃー! ヤマトかっこい〜!」なんて見てましたが、立派な青年姿になっちゃってお姉さんびっくりしちゃった。
正直、キャラの声が変わっちゃってるのはずっと耳が馴染まずだったけど、これも「変わっていくこと」のあれなんだろうなって。
デジモンたちの声が一緒なのが余計。
デジモンたちは変わらないけど、人間は成長して変わっていっちゃう。
いやでも本当、アグモンたちは同じ声で嬉しい〜!
やっぱりアグモンはこの声だよね、ってね。なるよね。
20年越しに思い出したこと
私、02の最終回見ていない!!
なんでかは忘れたんですが、見れなくてビデオ撮ってたのに撮り逃してただか、撮ったビデオを友達に貸してそのままだったか、そんな感じの「後で見ようと思ってたらそういえば見てない」。
そのうち、そのうち、と思っている間に、あっという間に時間が経ってしまったよ。
そういえばなんですけど、私、無印も途中十数話見てないんですよね。
ある日突然、「もうアニメなんて見ないわ」なんて思い立った日があって、パタリと見るのをやめてしまったんですよね。
でも弟がずっと見ていて、これまたある日、横で弟が見始めたのをふと横で見ていたら、「あ、やっぱり面白そう」と無事に舞い戻るという。
だから実はヒカリちゃんとテイルモンの初登場シーンを知らない。
思い返すと、そういう些細なきっかけで普通の人はアニメや漫画を卒業していくんだろうな。
ちなみに、すっごいどうでもいい話だけど、私は『CLANNAD AFTER STORY』の最終回も見ていません。
こちらはあえて見ていません。
だって見たら終わっちゃうじゃんか。
私が最終回を見るまでは、ずっとこのお話は続いているんだ——って思って生きています。
余命宣告を受けて、人生を終えるときに最終話を見ようかなって本気で思っている。