鋼の錬金術師展 RETURNS行ってきました!
はあぁぁぁめっちゃ良かったよぉぉぉ。ガンガン握りしめ「続きはっ?!」と手に汗握りながら読んでいた日々を思い出した。熱。#鋼の錬金術師展 RETURNS pic.twitter.com/ezyCVlO5cL
— naota (@ka_naota) 2021年12月21日
展示会の純粋な感想じゃないです。
行って、20年前のあの頃を思いおこして色々おセンチになっちゃったという日記です。
けれど作品の内容にも触れているので一応ネタバレ注意で。
突如ガンガンに現れた漫画
当時、アニメから入った『まもって守護月天!』を読むためにガンガンを購入し始め。
『スパイラル〜推理の絆〜』だったり『ジャングルはいつもハレのちグゥ』だったり『清村くんと杉小路くんと』だったりを好きになり、どちらかというと可愛かったりゆるかったりギャグだったりなイメージで、他の作品も楽しんで読んでいました。
そんな中、ある日始まった『鋼の錬金術師』。
初っ端からなかなかの描写だったりして、「雰囲気が違う」と驚きつつも一気に「面白い!」とひきこまれて行ったのを覚えています。
思い返せば20年前のあの頃からずっと、「いただきます」をする度に無意識に脳内で錬金術を発動している。
— naota (@ka_naota) 2021年12月26日
きっとみんなもそうでしょう?
手に汗握ったあの日々
毎月毎月おもしろかったのですが、特にあれ!
アルが、自分は作られた記憶なんじゃないか? と疑問を抱き始めるところ!
病室で椅子からガターン! って立ち上がって、ついに追求するところ!
そこで、「次号に続く!」ってなっていて、「うわああぁぁぁぁ!!」ってなったのを覚えています。
割と本気で次号が出るその1ヶ月の間、「どうなっちゃうんだろう」ってずっと気にしていた。もう頭の中はハガレンでいっぱい。
もうそんなのが毎回毎回で、本当長い間楽しませてもらったな〜と。
そんな世界の中心だったのに
ガンガンを毎月購入して、読んでいたのは原作初期の頃。
ガンガンの印刷が手に移るから、指を真っ黒にしながら何回も読んだり、少ないお小遣いで単行本も買ってまた何回も何回も読んだり。
単行本のおまけページとかカバー下とか好きだったなぁ。
背表紙も細かくて好きでした。
スカーが神に対して言ってた「二つの魂がそちらに向かいます」みたいなセリフ、「おとんもか? スカー意外とやさしい!」と本編読んだ時は思ってたけど、この背表紙のネタを見た時に「そっちの二つかw」ってなったり。
友達にもコミックスを貸して普及させまくったりしていたのに、ある時から忍び寄る現実。そう、受験シーズン。
ガンガンを買うことをやめ、しばらくは好きな作品だけは単行本で追って読んでいたものの、大学に入ってから大学生活が忙しく完全に漫画断ちすることになります。
休みで実家に帰るたびに、その間に発売されていたコミックスを買ってきて、読んで、をしていたわけですが、やっぱりなんか感覚がズレる。
毎月毎読んでいたのと違って、一気にまとめ読みすることによって生じる濃度の違いというか。
単純に、1話分を1ヶ月の間何回も何回も読んで次の話を待っていたあの頃と、
単行本数巻分を一気に読んで、「ふぅ……おもしろい……!(が、情報量いっぱい)」となってすぐに現実世界に戻るこの頃と、って。
感覚的にリンとかメイ・チャンとか新しいキャラな感じなんですけど、登場時期を振り返ると全然そんなことなかったりするんですよね。
そんな感じで、大まかに連載の時系列順に並べられていた原画展の原画を追っていると、ほとんどが「私の知らないハガレン」で。
あの一番濃厚に読んでいた頃って、ほとんど最初の頃だけだったんだな〜と。
大学を卒業した後、社会人になる前にちゃんとコミックスも揃え終えて確かに読んだはずなのですが、
結局、フラスコの中のこの人なんだったんだっけ、とか、
ホーエンハイムってどうあれだったんだっけ、とか、
果ては、最後の戦いってどんな感じだったっけ、なんて。
そんな感じで。
でももう一度深く振り返る間も無く社会に身を投じ日々を過ごすことに精一杯で。
たまにアニメ見る普通の人の生活になっちゃってたんだなと。
そんなあれこれが、すごく「さみしい」ってセンチになっちゃったのでした。
エド側だった当時、大佐側な今(年齢的に)
当時、エド達とちょうど同年代だった私。
エドは強くてカッコいいし、もっと年上かと思っていたら15歳という年齢を知って「同じくらいなんだ?! 」と驚いたのを覚えています。
話の中で、エド達を子どもだなんだとするシーンがある度に、「なんで大佐達はエドとアルを子ども扱いするんだ」って不思議だったんですよね。
もう15歳なのに。
国家錬金術師の資格もとって、十分に立派なのに! って。
あーーーーもーーーーー。
そうね。15歳だったんだよね、と。
今思い返すと、たったの15歳がなんてもの背負ってんだって感じですよね。
そりゃ周りの「大人達」はあぁなりますよ。ってな。
ストーリー部分の原画を見ていて、読んでいた当時はあまりピンと来なかったハボックと大佐のやりとりなんかがあって。
でも今は、「わかる」って思っちゃったり。
組織と個人は違う、ってことだとか。
今読むと、また違った感想を抱けて面白いんだろうな〜。
原画の感想
もう、すごいすごい!
デジタルもいい絵はたくさんありますけど、やっぱりアナログもいいですよね〜!!
筆の跡とか。
絵の具の盛り上がりとか。
絵の具の掠れた感じとか。
ハガレンのカラー絵は、いつもこのアナログ感いいな〜好きだな〜と思っていましたが、改めてちゃんとアナログでずっと描かれていたんだなっていうのを見ると、感慨深いというかなんというか。
もう興奮して凝視凝視。
漫画系の原画展って、私の知る限りあまり作品の素材についての表記がされないですよね。たまに作者のコメントが記載されていて、そこから「なるほどリキテックスか……(知ったか)」って読み取ったり。
知ってどうすんだ、なんですけど、全部、どんな画材で描いたのか知りたい〜。