naota’s diary

アニメや漫画の感想を好き勝手に解き放つ感想妄想ブログ。男女とかBLとか夢とか感想に擬した自分語りとか入り乱れているのでご注意を。

遊戯王カードゲーム25周年。私の知らない間に私の世界が流れている。

正しくは、「私がいた世界」あるいは「私が好きだった世界」。

 

25周年だよ! 遊戯王

最近まっっったくアニメとか漫画とかかから離れていたのに、それでも飛び込んでくるアニメ情報にふと久しぶりに触れていたら。

 

へ〜今こんなアニメやってるんだ〜

あ! 作監あの人じゃん!

懐かしくなってその人の情報調べる。

Twitterとか覗く。

ん?? なんかついこの間イベントやっていたみたい??

 

という感じで偶然にも知ったこちらのイベント。

www.famitsu.com

 

えぇー! すごいー! 東京ドームぅぅ!!!

 

どっちみち行けなかったんだけれども

デュエルオペラの配信映像から見て、なんだこれなんだこれめっちゃカッコ良い!!

ってテンション爆上がりして。

(岩永さんの「かまずにいえた!」可愛過ぎる。)

(パーフェクト城之内様やってくれてるの最高すぎる。)

(舞さんがちょっと大人っぽい声なってるの良過ぎる。)

 

あとで調べて、え〜会場こんなにも盛りだくさんのイベントだったんだ〜と。

 

すんごい行きたかった。

でもやるのを全然知らなかった。

公式アカウントをフォローしていないし、そもそもこの1年SNSログインしてないしで。

 

そんなんで好きと言えるのか、だからオタクになりきれていないんだ、というのは置いといて、

イベントを逃したことに関して、悔しさよりも、寂しさが先で。

 

仮に、事前に知っていたとしても、目下0歳児育児に奮闘中の他県住まい。

ちょっと現実的に東京ドームは無理でして。

そんなわけで、悔しさはないけれど、本当にアニメから離れちゃってるなぁっていう寂しさ。

 

独身時代は、東京に住んでいた。

東京ドームでイベントなんて聞いたら、東京ドームでなくても、他県でも、いつでもどこでもすっ飛んで行ってたのになぁ。

っていう物悲しさも、ちょっとある。

 

なんかそうして、アニメや漫画から離れているけれど、

でも、私の知らないところで私がいた世界、私が好きだった世界が、動いて活発に流れていて、いいなぁとも思った。

よくわからん感情。

 

25年経ったって、これだけ心が揺さぶられるんだ

すごいよね。

 

正直、個人的な感覚としては、

え?! 25年?!?!

でしかない。

毎週毎週アニメ見て語り合っていたあの日々、そうか、25年前なのか……。

友達とわいきゃい語り合い、世の女子中高生たちが好きなアイドルや俳優の名前とかをケータイのメアドに設定している最中、好きなキャラの名前入れ込んでみたり。

そんな日々が、そっかぁ25年前なのかぁ……と。

 

風間くんが学ラン来て収録してたって話をしてて。

でももう風間くんも40歳なのか。

感慨深いでしかない。

 

ツダケンもまだWikipediaにも載っていなかった時代で。

Wikipediaにまだ載っていない声優さんリスト」みたいなサイトに津田さんの名前を見つけて、友達と喜んでいたの思い出した。懐かしい記憶。

 

私が好きだった世界、今はもう

原作とアニメにどっぷりハマったあの時代。

緒方さんとの違いに困惑しつつ見始め、気づいたら大好きになっていた風間遊戯。

原作・アニメ終了後も、ニコニコのMADを楽しんでいた。

今でも脳内に響き渡るエネミーコントローラー。

 

でも、そういえばそれっきりなんだよな〜。

アニメもデュエルモンスターズより後は見ていない。

20周年で映画化されて見に行ったけれども、あぁもうそれも2016年なのか……。

あっっっっぅというまにマジで月日が過ぎていく。

 

そして、カードは昔コレクション的に集めていたけれど、カードゲームとしては全然だったので、OCGには全くついていけていない。

 

そんなわけで、「遊戯王ファン」としてはめちゃくちゃライトなのかもしれない。

 

新ムービー? とか見たけど、「今の遊戯王こんななってんだ??」状態。

パッと絵を見ただけじゃ、遊戯王ってわからなくって。

 

そんななんだけれども、25年経ってもこんだけ心揺さぶられるって、本当すごいよなーと。

BGMが本当にいいよね。

めちゃくちゃ熱くなる。

そこに、何度も何度も聞いたあの熱いセリフたち!

 

 

いや〜配信でも楽しませてもらいましたが、やっぱり現場の空気を感じたいよね。

デュエルオペラ、生で聴きたいよね。

30周年や50周年や100周年では、絶対行くぞー!

 

 

『海辺のエトランゼ』視聴。どこかで通り過ぎてきた世界。

ずっと気になっていた『海辺のエトランゼ』を見ました。

 

etranger-anime.com

 

 

背景がめっちゃ綺麗

海や空はもちろんなんだけど、庭の花がすっごく綺麗!

色鮮やかな様子とか風に揺れている感じとか。

うわーいいなぁって。ぐいぐい引き込まれる。

 

こんな、花や風や海に囲まれた暮らし。

いいなって、空気をじんわり感じる。

 

確か、映画のCMで見かけて気になるなーと思っていた作品。

あらすじレベルの前知識まったくないまま視聴しました。

始め、この庭のある家がシェアハウスということを理解できずにしばらく「???」のまま視聴。

あれ、主人公のお姉さん?実家を出ていくの?

その代わりにこの男の子がやってくるって? と。

 

いやー。

沖縄暮らしとか、離島暮らしとか、シェアハウス暮らしとか、憧れていたことあったけど、こんなところに住めたら素敵だなぁなんて。

家の中の様子とかも、懐かしいようなあったかいような感じがじんわりしていて。

カーテンだけで仕切られた感じとか、実央の部屋がちょっと散らかっている様子とかもすごくリアルで。

 

今、見ているこの場は離島とはかけ離れた街の中で。

季節も冬の気配を感じているころで。

それなのに、静かな暮らしと爽やかな夏の風をしんしんと感じる情景に、いいなぁって。

ストーリーとは別のところで引き込まれる。

 

日常から切り取られた一時的な世界

南の離島のシェアハウス。

人生のどこかで、何かのきっかけでここにやってくる人達が大半なんだろうな。

ここで生まれ育ち、シェアハウスに来る人もいるかもしれないけど。

 

一緒になる人を見つけて出ていく。

地元に「帰る」。

 

この南の離島に定住する人もいるかもしれないけれど、きっと大半が通りすぎていく。

一時的な滞在地。

けれど、だからこそなんだか特別感があって。

ここの場所を出てしまえば、南の離島を離れてしまえば簡単に「日常」に戻ってしまう世界。

 

一度でいいから、こんな世界に足を踏み入れてみたかったなぁなんて。

 

 

映画を見ながら、私はもうこんな世界では暮らせないんだろうなぁって少し寂しくなった。

今後一生、ってことはないだろうけど、今ある定まった生活を置いてはなかなかいけないよなぁって。

今ある生活が嫌なわけではない。

むしろ幸せで。

 

でも、こんな暮らしをする機会やタイミングは逃しちゃったなぁ、と。

 

「こんな暮らし」を選ぶことができるタイミングはあった。

憧れていたもんね。離島暮らしやシェアハウス暮らし。

けれど、踏ん切りがつかなくて。

 

もちろん、行ったとしても映画のような素敵な出会いもなく、ただ一人海辺に座って「今後の人生どうしよう」ってガタガタ震えているだけだったとも思うけれど。笑

都会暮らしに疲れて憧れだけで離島に来ちゃったって、あちゃー感も半端ないし。

 

でももし行っていたら、こんな暮らしいいな〜のカケラを少しは体験できていたかもな、なんて。

あるいは、部屋の隅っこでいいからちょっとクンクンして、この懐かしい感じを堪能してみたかったな、なんて。

 

そんなことを感じる世界観というか、情景に、ずっと心奪われてしまいました。

 

 

 

 

あとねぇ、年齢的にも、もうこんな純粋な日々を暮らせない。

ちゅーくらいええやんか」って思わず思ってしまった自分が、老いたなぁ、と。

 

「好きな人が私に微笑んでくれた!≧д≦ 」くらいで心乱された乙女な時代もあったはずなのに、そんな純粋な感情は遠い彼方。笑

 

この、いいなぁって思う感じは、得ることができなかった体験に執着しているのか、失ってしまった感情を寂しく思っているのか。

 

しんどいよ

いつか 好きになった相手と抱き合えたら

そんなこと絶対叶わないと思ってた

 

 

胸にきゅーんと刺さったよ。

駿が涙ぐむ描写とも相まって。

身体のしんどいよと対比して、この幸せに満たされている感じが。

 

 

 

 

桜子かわいいよなぁ。

「愛想が尽きました」の時のジト目無表情可愛いし、その後のキスを迫る表情可愛いし。

この子の淡い恋も、切なかったなぁ。

 

あと、ちらっと映ったフェリーの名前、「フェリーざまみろ」だと思ってたましたすみません……。

舞台が座間味島ということも知らずに見ていたので、何かをもじったのかななんて。

「フェリーざまみ3」、いつか乗って行ってみたいな〜。

 

 

そうやま〜〜〜〜!

アニメ『WORKING!!!』を1期〜3期まで見て感想。

 

そうやま〜〜〜〜!!!

 

 

 

またしてもリアルタイムじゃないものにハマる

確かWORKING!!自体を知ったのは学生の頃。

 

Wikipediaを見ると、以下の放送期間なので、確か1期放送中に見たんじゃないかなと。

 

WORKING!! 第1期:2010年4月4日 - 6月27日

WORKING!! 第2期:2011年10月1日 - 12月24日

WORKING!! 第3期:2015年7月 - 9月、12月(14話目)


たまたまHuluで見かけて、懐かし〜! となって、

そういえば途中の数話しか見てないし、あれ、気づけば3期もやってるし! と思って1期から一気見。

 

あの頃見たアニメと今見るアニメ

 

確か初めて見た頃は、佐藤くんと轟さんの二人が気になって気になって。

絶妙な距離感にドキドキニヤニヤしてました。

その頃は他のキャラは、伊波さんは特に普通って感じで山田さんも全然って感じだったのに。

 

10年ぶりに見たアニメでは。

まず伊波さんが超可愛い。めっちゃ可愛い。しかもめっちゃいい子。

え、めっちゃ可愛い。

なんでかわかんないけど、見ているだけでただただ可愛い。

 

まーここは、このカップルは最後無事くっつくんだろうなって感じでいてたので今回の視聴でも、カップル単位では特にでした。安心して見てられるというか。

 

 

そこ突如舞い降りた相馬さんと山田!!!

 

長年関係の行く末が気になっていた佐藤くんと轟さんが無事くっついたからか、ふと視線を逸らすとなんだこの二人!!って急に気になり始めました。

 

 

きっかけは確か、「相馬さ〜ん!」ってって背後からドンぶつかりしてきたシーン。相馬さんも結構ダメージ受けているのに優しく笑顔で対応。

 

え、なに……今のっ可愛いっ……!

 

ってなりました。

 

 

 

その後も、轟さんの真似とはいえ、「好きです」って言われながら抱きつかれた時なんて、

どういう感情なの⁈ どういう感情でいるの⁈ 相馬さん!!!

って感じで。

 

 

そうやま〜〜〜〜!!!

って思わずなりました。

 

 

その後も、山田のお母さんに紹介するって言われて本気で困って逃げているのに、罠にかかって助けを求める山田の声を聞いて瞬間飛び出すじゃん。山田を助けに。

 

なんなの!! どういう感情なの!!

 

 

男女が親密にしているだけで「好きなのかなー」って思ってしまう、恋愛中学生脳の私の頭の中は、そうやまでいっぱい。

 

 

 

学生の視点と社会人の視点

 

前に見た時に感じなかったもう一つの新たな感想。

 

バイトの調理人だけで成り立っているファミレスって……⁈

 

飲食業界にバイトでもいたことないので、全然全く知らないのですが、ホールもキッチンもほとんどバイトだけで回しているってそんなそれ、そんなことあるの?

とかってことが気になってしまいました。

 

そんな言ったら店長はあんなだしマネージャーも奥さん探しでいないしで、まぁその漫画だから……って話なんですけどね。

昔は気にならなかった、そんなことが気になってしまった時に、なんか自分も変わっていってるんだなぁなんて。

 

 

前に、SHIROBAKOを見たときにも、ディーゼルさんがアニメ制作に必要な調べ物をしてアニメ制作会社に渡していたシーンで

 

学生の頃は

 

おぉ……! 夢であるアニメ制作の仕事に携われている……✨✨✨

 

って思えたのに

 

今は

 

えっタダ働き……(ザワザワ)

 

って。

 

だってああいいうのだって本来は社内の人間がやるか、外部の編集者さん?とかに依頼してやってもらうものなのに、学生だからってちょっとした量だからって安く買い叩かれていたら、とザワザワしちゃいました。

(もちろん描写されていないだけで、きちんと報酬もらっていたかはわかりませんが)

 

 

 

旬じゃないアニメにハマるつらみ

 

ハイキューはまだ、原作も終わった直後で、アニメもまだこれからあるって感じですが、

WORKING!!は原作もアニメももう7年以上前に終わっていて。

もう新しいWORKINGが、新しいそうやまが見られないんだってなると寂しいですよね。あ〜〜〜もっとそうやまが見たい。

二人のこれからの関係がめっちゃ気になるのです。

 

 

名言の突き刺さり具合で自分の成長を知る

 

 

今日も存分に自分語り。

 

 

 

隔週で発売されているハイキュー!! リミックス版。

毎回「今回の表紙は誰かな〜」と楽しみに購入しております。

 

第6巻は青城の及川さん。

 

 

才能は開花させるもの センスは磨くもの

 

及川さんと言ったらこのセリフですよね。

もはや代名詞なくらいカッコいいセリフだと思います。

 

 

が、実は私はこのセリフを知った当初は、ピンと来ませんでした。

 

 

努力できていなかったモサモサな自分

ハイキュー!! にハマったのは2020年ごろ。

もともと、人生うまくいってる!ってタイプではありませんでしたが、当時は仕事で壁にぶつかりプライベートもうまくいかずで「もう自分ってダメなんか」とモサモサ生きていた頃でした。

 

そんな中、漫画で出会った「すごい人」達。

漫画として楽しみつつも、「なんでみんなこんなに頑張れるんだろう」とちょっと凹むこともしばしばで。(漫画とリアルを混同するタイプ)

 

そんな中でも特に及川さんは、あの天才影山がすごいと認める人で、バレーはうまいわカリスマ性はあるわで、もう自分とは全然世界の違う人、程遠い人、という印象でした。

 

才能は開花させるもの センスは磨くもの

 

っていう及川さんのこのセリフも、正直耳が痛いというか。

そら、できる人は元々できるからさぁ……っていう。

 

いいセリフなんだろうけど、響かないっていう感覚でした。

 

 

動き出した自分

 

そんなモサモサな自分でしたが、ハイキュー!! を読んでやっぱり感動いたしまして。

あーなんかもう一回頑張りたいなーという思いが芽生えてきて。

みんなみたいに、カッコよく生きたい、なんて。

 

 

 

 

「もう自分は何やってもなぁ」と諦めていたのを、「もう一回がんばろっ」と色々動き出せました。

 

そうして、まだまだ「すごい人」には程遠いけど、ちっちぇーツボミくらいはついてきたかなぁと思ってきた矢先に、再び巡り合ったこのセリフ。

 

 

 

才能は開花させるもの センスは磨くもの

 

コンビニで、この表紙のこのセリフを見たときに、

すとーんっと入ってきたんです。身に染みた、というか。

 

すんげーーーカッコいい。

響く。

 

 

 

今も才能はまだ開花していないし、センスも発揮なんて全然されてないんだけど、

でも「これを頑張ろう」って決めて、毎日せっせと磨く努力をしていると、自分の中に何かが積み上がってきます。

「自分すごいやろ」っていう感覚に近い何かが。

 

いやまぁ、

漫画読んで感銘を受けて、辞めていたことに再トライして、世界大会までのぼりつめました! とかだと、本当に漫画的ですごいことだけど。

私の言っている動き出した云々は、新しい分野での勉強とか資格の勉強しているとかっていう本当に小さなことで。

「普通」の人が今まで「普通」にやっていたことを漸くやり出したくらいのことなのかもしれないけれど。

 

この、及川さんのセリフがすとーんと入ってきたってことは、きちんと前に進めているってことなのかなぁって。

 

 

才能が開花して「すごい人」になれるのは、それこそ30歳になった頃か40歳になった頃か、あるいは死ぬ間際になっても開花なんてしないかもしれない。

 

それでも、

ちょっとずつちょっとずつでも何か進んでいる感が、こんなにも心地いいんだなぁと教えてくれたこの漫画に、

そして自分がちゃんと行動して変わってきているんだってことを教えてくれたこの漫画に、改めての感謝と感動でした。

 

 

いつでもすぐに見返せるようにするためだけにこの記事書いた

この3枚ずっと並べていたい。

 

 

 

 

 

 

 

じんわり込み上げて浸れる。好き……😭✨✨

 

 

 

 

潔子さんも!

 

あ〜3年生好き〜〜〜。

 

『ゴールデンカムイ』312話「分け前」ネタバレ感想

 

 

あと3話なんて信じられん。

 

 

ドドドド

 

谷垣〜〜〜っ!!!

 

いやぁ、絶対生きてる! って信じてたけど、アシㇼパさんの「死んでしまったみんな回想」に入ってたから、チョマッ?! エッ?! …エッ?!?!?!(ハラハラハラ) ってしてたんですんごく安心しました。

 

 

白石が走り出した後に誰かが近づく「ドドドド」の効果音を読んで、

まさか! 谷垣ニシパ……!

って思った瞬間に期待値があがって血圧あがって、そして次のページめくってその姿を確認した瞬間にまた何かが突破したから、私は谷垣源次郎が好きなんだなぁと改めて実感しましたまる

 

分け前

 

杉元が金塊をポケットに入れていたシーンを読んで、いいなぁとなった。

 

もう自分のこと「誰?」ってわからなくなってしまった人にさ。

長い時を経て、アシㇼパさんと相棒になり色んな人とも出会って、死線をくぐって戦い抜いてきて。

もう梅ちゃんのこと忘れちゃってもいい頃なのにさ。

爆撃が聞こえて、これからまた「殺し合い」が始まるって緊張感の時にさ。

 

ちょっと一瞬迷いつつ躊躇いつつ、けれど梅ちゃんと寅二の顔が浮かんで両ポケットにしっかりしまう。

 

なんかいいなぁってなった。

『ゴールデンカムイ』310話「祝福」ネタバレ感想

 

 

尾形あぁぁぁぁああああああ!!!

 

 

 

網走監獄での杉元ショット。

初ヒンナヒンナ。

氷上でのアシㇼパさんとの対峙。

思えば私は何回尾形に度肝を抜かれてきたことか。

 

正直、尾形のことは「何考えているのかわからないキャラ」でした。

行動の軸が謎というか。中央のスパイ的な存在? となった後もしっくりこないというか。

ヤンジャンのコメント見る限り、結構人気キャラなんだな〜と思いつつ、その良さがわからぬままでした。

 

 

 

が!!

 

 

あ〜〜〜〜〜!!!!

 

あったんだ……罪悪感っ!

 

 

なんかすみません、にわかで新参者ですが、突然尾形の良さがわかってしまいました。

なんて人間味の溢れる人だったんだろうかと。

 

いつの回だったか、アシㇼパさんのおばあちゃんの子守唄が流れる中で眠る姿を描かれていたシーン、あの時のそっと丸まって眠る姿がすごく鮮明に思い出されて、なんか急に「あぁそうか、この人はこういう人だったんだ」って。

 

独りでずっとそっと耐えて生きてきたのかなぁって。

心の奥底で抱えていた罪悪感に気づかないように抑え込んで蓋をして。

 

おっ母もさ。

最初に読んでいた頃は、そんな動機で母親を手にかけるなんて、って思いましたよ。末恐ろしい子、と。

けれど、よくよく考えたらまだ「死」に対する概念が確立していない頃で、ただただ純粋に「お父さんが来てくれるかも」って思って行動しちゃったのかなーとか。

 

思い返せば、私自身も「天国」という言葉を知った時に、親に聞いたことがあります。

「『天国』ってなあにー?」と。「死んだら行く場所だよ」と返されて、「へー! じゃあ死んでみてー!」と言って、怒られた記憶があります。

あれが何歳の頃だったかは覚えていないけれど、死んだらもう会えないってことだとか、あの頃はまだわかっていなかったのかなぁと。

 

そんなことをふと思い返して。

幼少の尾形も本当にどんな思いで母親に毒を盛ったかわからないけれど、もし「死」という概念がわかっていなくて、ただただ純粋に「最後に父親が会いに来てくれるかも、なんならおっ母が喜んでくれるかも」なんてやってしまっていたことだったら。

後々になって、ことの重大さがわかるようになって。

そして「意味なかった」ことと気づいてしまう時が来たとしたら。

どれだけの後悔に潰されそうになって生きてきたのかなとか。

 

もうあの「考えるな」って言い聞かせているシーンとか、押し潰されそうではち切れそうでおかしくなってしまいそうな描写が迫力ありすぎて、もう心臓にズシンって来るん。

 

 

 

そんな罪悪感とか、考えたら押し潰されそうになりそうなことを、心の奥底にしまい込み独り闘っていたのかなとか。

 

こんなに必死に、自分のやってきたこと生きてきた道を否定しそうになるのを必死に振り払い、「でも……まだ死ねないんだよな」って、まだあと何が残っていたんだろう。

 

 

 

作中でも、多分尾形は誰からも理解されていなくて。

最期の時も、傍目から見ると「急に悪霊とか言い始めて自決した謎な人」になっていて。そうして誰からも理解されないまま終わってしまったのかななんて思ったら。

そしてそんな尾形を唯一慕ってくれていたのが勇作さんだったのかとか考えたらもう「あああああああ」の無限ループをしてしまう。

過去カットの勇作さんはあれ何してるの。ダメ顔クロスフォークなの? どんな会話してるの気になる。

 

 

 

はぁ。尾形。尾形百之助。

 

ゴールデンカムイは本当、話もキャラも入り込んでしまう。

 

そしてそういえばだけど、キロランケとはなんで手を組んでアシㇼパさんを樺太まで連れて行ったんだ? そこでキロランケは尾形のことをどう捉えていたんだろう。

何回か読み返しているのに、すぐに「あれなんだったんだっけ?」と忘れちゃう……。

 

 

 

いやーそれにしても。

怒涛の主要キャラ退場続きで、いよいよ、いよいよ終わりなのかなーとハラハラしつつ寂しくもある。

ヴァシリは結局死んでしまったか謎のまま……。あの銃だけ落ちてきた描写でまだ生きてるって思っていたけど、でも尾形があぁなっては死んでたってことなのかなぁ。ズキンちゃん。

金カムキャラだから多少脳みそ欠けたり走行中の列車から落ちたって大事に至らない! ってあり得そうでいて、いやでもあの至近距離から目玉越しに撃ち抜いたら流石に無理かー! とも。